NO SLEEP ASSASSIN RECORDS

interview
Thomas Quinlan of Hand'Solo Records

プロフィールを教えて下さい。

私の名前は、Thomas Quinlan現在33歳です。Beastie Boys - Licensec to Illに出会ってから、ヒップホップにはまり人生の半分をヒップホップを聴いて過ごしてます。音楽に対する情熱が大きくなるにつれて自分自身も参加するようになり、1995年に私は、Hand'Solo Recordsを始めました。そして今ではクラッシックとなっている7つの作品をリリースしました。また私は、カレッジラジオで数年間続いた「Lord Nose What ?」(共演したのはKotep, Omegatron, Jayo Smooth, Mindbender, Awristoscratch..)や「Silly Robot」というオンラインラジオ番組もやっていました。2、3年続きましたが、予算の関係で終わってしまいました。両方ともカナダのインディペンデントヒップホップに強く影響されたものでした。最後の数年間は、Doogie Howitzerという名前で何人かの友人たち(Da Boobie, RegulatorとMic Wac)とAlmighty Ughnaus !のメンバーとしてラップをしていました。そして最近では、Creature BoxのShazbotとThe Bucket of gold Teethというユニットをやっています。あと、わたしはヒップホップジャーナリストとしてここ10年間活動しています。

Hand'Solo Recordsはどのように設立されましたか。

Thomas Quinlan image1995年私は、大金を手に入れました。そしてそれを使って2台のターンテーブルとミキサー買ってDJを始めるか、レーベルを立ち上げてビジネスを始めるか迷いました。私はレーベルを始めることを決めました。なぜならば私は、沢山の良いラップを聴いていましたし、特にハリファックスのヒップホップは単にプロモーションの為ではなくプレイされる価値があったと思ったからです。そして、私の好きな映画スターウォーズ に出てくるキャラクターの名前を取ってレーベル名をHand'Solo Recordsと名付けました。ほとんどの人はこのことを知らないのですが、スターウォーズ・ホリデイスペシャルというテレビ番組の中で「スターウォーズ ジェダイの逆襲」をやっていてそこから名前をとりました。私は、ここにはまだ注目されていないアーティストが沢山いると感じていたので、初めてのリリースはハリファックスのアーティストによるコンピレーション・アルバムにしようと決めていました。Stinkin' Rich (Buck 65) とWitchdoc Jorunは、ハリファックスのヒップホップの違った要素をこのCD The Bassments of Badmenの為に呼び集めました。Sixtooが名付けたThe Bassments of Badmenは、ハリファックスのヒップホップを一番最初に紹介したと言える事が嬉しいです。そしてそれはRap Essentialsのようなトロント中心のヒップホップのコンピレーション・アルバムに対する挑戦を意味していました。

Hand'Solo Recordsのコンセプトとは。

最初の目的はハリファックスのヒップホップシーンを広く世界に知ってもらうことでした。その後は、私が気になったアーティストに露出する機会を与えるようになりました。Hand'Solo Recordsとは、アンダーグラウンド・ヘッズの為のアンダーグラウンドヒップホップです。

カナダのヒップホップのシーンについて教えて下さい。

bassments of badmen imageカナダのヒップホップシーンは細かく分かれています。大部分は、産業がトロントのヒップホップシーンに集中(注目)している傾向があるので残り(他の地方の大部分)は、無視されていました。Hand'Solo Recordsの任務の1つはトロント以外のアーティストをカナダに露出することによって、そういう傾向に対して、挑戦/破壊すること、そしてカナダの異なる場所のアーティストが協力し合って1つのものをつくりだすのを手伝うことでした。その結果できたCrystal Senate sprit Epは、ハリファックスのSixtooとヴァンクーバーのMoka Onlyを組合わせたものでした。その後のシーンは幾分変化していきました。インターネットのおかげでアーティストやファンは、どこにいても作品を発信したり、触れることができるようになりました。それとヴァンクーバーのRascalzがJuno賞のベストラップレコード賞(カナダ版グラミー賞)を獲ってから、最近は、ヴァンクーバーがシーンを賑わしています。その後に続くようにヴァンクーバーのSwollen Menbersが3年連続でその賞を獲っています。産業は、まだトロント、ヴァンクーバー、モントリオールだけに注目しています。きっとその理由は、これらの都市には商業的に成功しやすい、ラジオ向きでアメリカのスタイルを取り入れた多くのインディペンデント・アーティストがいる為だと思います。そして、それはカナダのまた違ったシーンを創りだしています。ウィニペグ、マニトバ、ハリファックスだけではなく、カナダの至る所から出てきた才能あるアーティストが数多くいますが、古い体質の様なものが新しいアーティストたちに機会を与えないでいます。この傾向はカナダのインディペンデント・ヒップホップシーンではとても強いのですが、いくつかのレーベル、プレス、ラジオのサポートはそんなに強力ではありませんがあります。例外は少しはありますが、多くはありません。ここのシーンはまだ比較的若く、成功するには多くの困難がありますが、刺激的でわくわくさせられます。そして多分世界でも最も良いヒップホップのうちの1つだと思います。

Bassments of Badmen vol. 2とRe-release Cock Dynamiksの間、どうしていましたか。

少しストレスと欲求不満がたまっていましたが、元気でした。Cock DynamiksをCDとしてリリースすることは、私の人生の中で困難な仕事の1つでした。CDとしてリリースするのに2年間もかけたくなかったのですが、私が既に持っている全ての曲を一緒にするのにどれくらいの時間がかかるか分かっていませんでした。法律上の問題は私にとって凄く痛手でした。

なぜCock DynamiksをCDとしてリリースしようと思ったのですか。

cock dynamiks image私がCock DynamiksをCDとしてリリースしようと思ったのにはいくつかの理由があります。まず第一に私は、このコンピレーションがずっと大好きでした。この作品はまだシーンがかなり地域的だった頃のカナダの至る所からのヒップホップアーティストが素晴らしくミックスされています。Cock Dynamiksは、もともとMovesとBuck 65によって考案され、ハリファックスにいる周囲の友人たちとセックスについてラップするプロジェクトとして始められていました。私は掲示板でトロントやヴァンクーバーのアーティストたちと知り合い、コンピレーションの展望を広げようとしていました。その結果は、アーティストと曲のとても良いミックスです。あいにくHand'Solo Recordsで は、200本以上つくることができずカセットテープCock Dynamiksだけに限定されました。トロント、モントリオール、ハミルトンそしてロンドンで行ったミニツアーそれと「Vice」マガジンへの露出もありましたが、私は、いつもCock Dynamiksはもっと評価される価値があると考えていて、CDとしてリリースしようと思ったことは何回もありました。しかしどんな理由であれ上手くいったことはありませんでした。 そして、Buck 65がカナダのワーナーミュージックと契約してCDとしてリリースは不可能になったと思いましたが、彼はCDとしてリリースすることに同意してくれました。Buck 65、Moka Onlyが有名になったことで多くの人がこの作品を聴く機会を持つことになりその結果まだそこまで成功していない(有名になっていない)アーティストが知られることにつながります。これが2つ目の理由です。3番目の理由はファンの要望です。私は時々この事を聞かれましたし、コンピレーションに参加しているアーティストのファンからも要望があったようです。今がCock DynamiksをCDとしてリリースするちょうど良い時期の様に思いました。だから悩みの種ではありましたが最終的に世界に向けてリリースすることができてうれしく思っています。

Cock DynamiksとBassments of Badmenは、両方ともコンピレーションアルバムですが違いは何ですか。

bassments of badmen2 image1996年にリリースされたBassments of Badmenは、ハリファックスのヒップホップアーティストだけをを起用しました。これは、Hand'Solo Recordsを世界に紹介し、どこで設立されたか、そしてこれから何をしようとしているのかを示すものでした。その後数年間Hand'Solo Recordsでやったアーティストはシーンで活躍するようになりました。Bassments of Badmenをシリーズとしてつくる上で考えたことがあって、それはカナダの中の違う町にフォーカスを当てることでした。私の計画では、次はヴァンクーバーのアーティストでした。結局は不発に終わったのですが、LenのFuntrip Recordsとこの様なプロジェクトを始めていました。それは、Bassments of Badmenを2枚組のレコードにして、1枚はハリファックスのアーティストが、もう1枚にはヴァンクーバーのアーティストが入ったものにしようというものでした。しかしうまくはいきませんでした。そして1998年、Hand'Solo RecordsがCock Dynamiksをリリースした時、私たちは、違う所にいました。私は、さらにヴァンクーバーのヒップホップシーンに注目し、ハリファックスの外に活動の域を広げてCrystal Senate sprit Epを始めるきっかけを作ろう、違うファン層を獲得しようとしました。MovesとBuck 65の始めのアイデアを活かして、ヴァンクーバーとトロントのアーティストにしぼってオファーし、カナダを横断するようなコンピレ−ションをつくりました。2003年にThe Bassments of Badmen vol. 2をリリースする時、前作と同じ様なやり方で作りたいと思いました。The Bassments of Badmen vol. 2の前にHand'Solo Recordsはシーンから3年間姿を消していたのですが、私は、DJや友達とラップしたり、仕事とは別に何か制作したりして忙しくしていました。Hand'Solo Recordsがシーンに戻る時、私は初心に返って、違うThe Bassments of Badmenで再出発しようと決めました。1番最初の作品の様にHand'Solo Recordsがどこにあってこれからどう進めていくのか、ということを見せたいと思いました。私は今まで会ったことがある中で、それほど大きくブレイクしていなくても、いつも一緒に仕事をしたいと思っていたアーティスト全員に参加してもらう事に決めまた。多くの人がその呼びかけに応えてくれて、さらに素晴らしいアイデアまで出してくれました。そして、初めて私はカナダの国境を越えてこのアルバムへの参加を頼むためにアメリカ、日本を訪ねました。The Bassments of Badmen Vol. 2はすごく実験的で、それまでHand'Solo Recordsがリリースしたどの作品よりもユニーク(良い意味で)なものになりましたが、私は、結果をとてもうれしく思いました。それと私はこれもCock Dynamiksと両方のThe Bassments of Badmenの大きな違いだと思うのですが、それはテーマにする内容です。The Bassments of Badmenのシリーズでは、アーティストたちは自由にテーマを決める事ができました。ドープなものはドープです。Cock Dynamiksは、コンセプトは常にセックスラップのコンピレーションということです。Cock Dynamiksに収録されているそれぞれの音楽は、セックスソングです。典型的な多様性はあまりないのですが...

気になるアーティストはいますか。

Bassments of Badmen vol. 2に収録されているアーティストのほとんどが最近気になっています。これからも一緒に仕事をしたいと思っています。これらのアーティストの中で私が本当に見出したのは、WordburglarとBackburnerのメンバー、Creature Box, Toolshed, Sequenstrains, Mindbender, Noah23, Bending Mouth (Thesis Sahib and Selfhelp) そしてIll Seerです。彼らは皆カナダのアーティストです。アメリカでは、まだ十分には分かっていないのですが、CasUnoとIlltelligent Wreckids Crew, Rhyme Mutilator, MegaLynk 3と彼らのクルー全員、そしてEscape Artistsです。それと、東京のSpiritual Juiceは、忘れてはなりません。彼らは本当に素晴らしいです。

お気に入りのウェブサイトはありますか。

いくつかあります。まずはじめに http://www.escapingart.com です。The Escape Artistは、素晴らしいグループ です。彼らには、とても感謝しています。また、並行して http://www.halifamous.ca にて、ハリファックス、マリタイムのヒップホップをチェックして、カナダで何が起こっているか知るようにしています。http://www.ugsmag.com は、プレイリーで起こっている事を知る為に見ます。それから私のサイト http://www.handsolorecords.com とディストリビューターの http://www.urbnet.com のことを言っておかなければなりません。これらが主なもの、必要なものになります。

今後のリリース予定を教えて下さい。

はい、Cock Dynamiksは、今回CDでリリースされます。Cock Dynamiksをリリースする上で悩みの種であった1つとして最近Hand'Solo Recordsと関係のあるアーティストのセックスラップのボーナスEPを作るというアイディアがありました。私は、(何人かのアーティトに)連絡して、ボーナスCDを完成させCDの中にパスワードを入れ、買った人がHand'Solo Recordsのウェブサイトから無料でダウンロードできるようにしました。次のリリースは、WordburglarのEP(アナログ)を予定しています。これは本当はCock Dynamiksより先にリリースされる予定でしたが 思ったより時間がかかっています。このEPは、6月の初めにリリースされる予定です。ついこの間製造業者に持っていったところです。その後は、WordburglarのBurglaritisというタイトルのフルアルバムを夏から初秋にかけて計画しています。冬頃には、Creature BoxのフルアルバムCDも続く予定です。この3つはドープです。また、私はBuckburnerのコンピレーションとハリファックスのヒップホップのインタビューやライブ映像やプロモーションビデオを収めたDVDもリリースしたいと思っています。

日本のマーケットについてどのような可能性があると思いますか。

日本のヒップホップ市場はとてもよいと思っています。何回か行ったことがあるのですが、扱っているヒップホップの種類/量や才能のあるローカルのアーティストの多さにいつも驚かされます。始めて行った時に私はSpiritual Juiceに出会いピースマガジンでインタビューをしました。帰国するときには山ほどジャパニーズヒップホップを持って帰りました。メンバーのATOM君ありがとうございました。次に日本に行った時には、カナディアン・ヒップホップをサポートしてくれているお店が東京には沢山ある事を知りました。その旅行でATOM君は、いくつかのディストリビューターを紹介してくれました。最後に日本に行った時には、ヒップホップのイベントに行ったのですが、すごく良かったです。私はいつもグループでやっているアーティストはあまり良いと思わないのですが...(アメリカのコマーシャルラップの影響はどこにでもあるんですね !)多くの海外のグループを観ることができてとても良かったですし、ファンもみんなクールでした。その同じ日に、東京のフライング・ブックスという所で行われたヒップホップのパフォーマンスイベントに行きました。言葉の壁があったにも関わらず、とても素晴らしく、そこに居た皆がとても私によくしてくれました。日本におけるヒップホップの市場(マーケット)は、とても可能性があると思います。北米と違いコマーシャルになる必要がありません。Swollen MembersのPrevailが言っていて覚えている事があります。Crystal Senate sprit Epがリリースされた後、日本のクラブでそれがかかっているのを聴いたという事です。それはきっとブートか何かだったのでしょう。レーベルにとって良いことではありませんがそれでも聴いていてくれたことはとてもうれしいです。私は、日本でHand'Solo Recordsの作品を沢山聴いてもらいたいです。日本と日本のヒップホップが大好きです。Spiritual Juiceのアルバムをずっとリリースしたいと思っていますが日本のヒップホップをカナダから発信するには私には難しいと思っています。日本のヒップホップ産業に関する知識がまだ充分にないのですが、Spiritual Juiceを片面にもう片面にCreature Boxを収録したスプリット12" を計画しています。これはSpiritual JuiceをHand'Solo Recordsのオーディエンスに、Creature Boxを日本のオーディエンスに知ってもらう良い方法だと思います。そして、もし日本に移住する様なことがあれば沢山の日本のアーティストと仕事ができる機会があるのかもしれない、といつも楽しみにしています。Spiritual Juiceは解散してしまいましたが、ATOM君はSuikaというグループで活動中です。

日本のファンにメッセージを下さい。

自分たちが感じたままに音楽をつくったり音楽を聴き続けてほしいです。他の人(特にアメリカ)の真似する必要はありません。わたしは、日本のヒップホップをもっと聴きたいです。それと北アメリカなどの海外に進出した日本のヒップホップを聴きたいです。だけど日本のキャラクター(日本の特徴)を残してほしいです。Hand'Solo Recordsのウェブサイトに自由に立ち寄って下さい。日本のフレーヴァーを残していって下さい。おぉ!それとCock Dynamiksを聴くときには、スケベである必要はありません。

(2005年4月25日)
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